階段手すりとスロープの傾斜角度を測る
階段の手すりは階段と同じ角度で走ります。基準法が認める階段なら、たいてい30°から38°の間に収まります。ADAのスロープは1:12より急にできません。これは4.76°、つまり8.33%です。どれも基準の下限であって、目安ではありません。角度を外すと、やり直しを命じられます。スマホなら両方の角度を読み取り、その記録も残せます。
- 手すりは階段の勾配に平行に走ります。基準法が認める階段なら、それは30°から38°のどこかに収まります。
- ADAのスロープの上限は1:12です。これは4.76°、8.33%、または83.3mm/mに相当します。
- 手すりが大切なのは、階段で足を滑らせたときに、しっかりつかめるものを人に与えるからです。
- ターゲット角度に、測った階段の勾配を設定し、各ブラケットが偏差ゼロを示すか確認します。
- スロープの勾配は上・中央・下をそれぞれ測ります。中央がたわんでいても、両端だけなら合格してしまうことがあります。
手すりとスロープの角度が基準法で決まっている理由
人は階段でしょっちゅう転びます。そして落ちていく途中でつかむのが手すりです。手すりの目的はまさにそこにあります。急すぎたり緩すぎたりする手すりは握りにくく、足が滑ったときに手が必要とする支えを与えられません。
角度の決まりはそこから来ています。階段に平行に走る手すりは、どの踏面の上でも高さが同じなので、手を滑らせて下りるときに、伸び上がったり前かがみになったりせずに済みます。IBCは手すりを階段の全長にわたって連続させ、踏面の先端から34~38インチの高さに保ち、勾配に平行にするよう求めています。ブラケットを30~38度の範囲から外すと、この一定の高さが崩れます。
スロープの理由は別のところにあります。1:12の勾配は、車いすの人が自力で押し上がれるおおよその限界です。これより急だと、電動の力か介助者が必要になり、アクセスできる経路という目的とは正反対になります。OSHAは手すりの決まりを建設現場にも当てはめるので、仮設の階段でも使っている間はずっと、きちんとした手すりが要ります。
30~38度の範囲はどこから来るのでしょう。手すりの決まりそのものからではありません。手すりはただ階段に合わせるだけです。この範囲は階段の決まりから来ます。蹴上げ4~7インチ、踏面11インチ以上です。この数字で計算すると、基準法が認める最も急な階段は約38度、最も緩い階段は約30度になります。この帯の中の階段に平行な手すりは、同じ帯の中に収まります。
IBCとADAが実際に求めているもの
米国の大半で、階段とスロープは3つの決まりが扱います。IBCは商業建築を対象とし、多くの州が採用しています。ADA基準は一般の人が使うものすべてを対象とします。OSHAは建設現場を対象とします。住宅の場合、地方の基準はたいていIRCを指し、これはIBCと同じ手すりの範囲を使います。
| 基準 | 要件 | 値 | 備考 |
|---|---|---|---|
| IBC 第1011.11条 | 手すりの角度範囲 | 30° - 38° | 階段の勾配に平行 |
| IBC 第1011.11条 | 先端上の手すりの高さ | 34″ - 38″ | 垂直に測定 |
| ADA 第405.2条 | スロープの最大勾配 | 1:12(4.76° / 8.33%) | 厳格な上限 - 例外なし |
| ADA 第405.3条 | 横断勾配の最大 | 1:48(2.08%) | 進行方向に直交 |
| ADA 第505.5条 | 手すりの握りやすい直径 | 1.25″ - 2″ | 丸形か握りやすい断面 |
| ADA 第405.7条 | スロープ上下の踊り場 | 最小長さ60″ | 水平であること(全方向で≤1:48) |
| OSHA 1926.1052(b)(1) | 建設現場の階段手すり | 水平から30° - 50° | 仮設階段はより広い範囲 |
| カナダ NBC | 手すりの角度(参考) | 20° - 45° | カナダ国家建築基準 |
OSHAの現場範囲(30~50°)が、IBCの建物範囲(30~38°)より広いことに注目してください。仮設の現場階段は、恒久的な階段に許されるより急にできます。だからブラケットを設ける前に、その仕事にどの決まりが当てはまるかを知っておいてください。
手すりの角度を決めるために階段の勾配を測る方法
手すりの角度は階段の角度です。手すりは階段に平行に走る必要があるので、階段が34°なら手すりも34°です。階段の角度を素早く出すには、スマホを踏面に平らに置いて読むのが一番です。メジャーで蹴上げと踏面の比を計算するより速く、自在定規であれこれやるより速く済みます。
spiritlevel.proを開き、度数モードになっているか確かめてください。許容値の行の横にある単位チップに、いまの単位が表示されます。度数と出るまでタップします。スマホを踏面に平らに、上がる向きに合わせて置きます。落ち着くまで2秒待ちます。その読みが階段の勾配です。書き留めてください。それがブラケットの目標になります。
どの踏面も同じ値になるはずです。基準法は、一つの階段で最も高い蹴上げと最も低い蹴上げの差を3/8インチまでしか認めません。古い家では半インチ以上ずれていることがよくあります。だから踏面を3つか4つ確かめてください。1°を超えてばらつくなら、階段そのものに問題があり、手すりが合格する前にそれを直さなければなりません。
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アプリを度数モードで開く。
許容値の行の単位チップを、度数と出るまでタップします。そうすれば数字がそのまま30~38°の範囲に並び、計算は要りません。
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スマホを踏面に平らに、上がる向きに合わせて置く。
蹴上げでも、踊り場でも、先端の縁でもありません。踏面の平らな面だけが本当の勾配を読みます。落ち着くまで2秒ほど待ちます。
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踏面を3つか4つ測り、平均を取る。
互いに0.5度以内に収まるはずです。それより開くなら蹴上げの高さがずれているということで、手すりの前に直す階段側の問題です。
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測った勾配をターゲット角度に設定する。
これで気泡、音、偏差の表示がすべて、ゼロではなく階段の角度を基準に働きます。スマホをブラケットに当てて偏差ゼロなら、そのブラケットは階段に合っています。
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踏面の読みを写真つきでジャーナルに保存する。
ブラケットに手をつける前の階段勾配を、日付つきで記録できます。あとで検査官に角度の選び方を聞かれたときに役立ちます。
spiritlevel.proは階段の勾配を度数で読みます。ターゲット角度をその勾配に設定し、各ブラケットを偏差ゼロに合わせます。ジャーナルは読みごとにGPSタグと写真を保存し、許可申請の書類に使えます。
spiritlevel.proを開く手すりのブラケットを正しい角度に設定する方法
調整式ブラケットの設定には2つのやり方があります。ひとつは、すでに測った階段の勾配を使います。もうひとつは、基準範囲の中央である34°を狙い、手すりをそれと照らします。どちらを選ぶかは、新しい手すりを付けるのか、誰かが付けた手すりを確かめるのかによります。
方法1:階段の勾配に合わせる
階段の勾配がわかっていて、各ブラケットをそれにぴったり合わせたいときに使います。スマホを手すりに当てて持つかクリップで留めるか、ブラケットに当てます。ターゲット角度を測った勾配に設定した状態で、アプリが偏差ゼロを読むまでブラケットの角度を動かします。これで手すりは階段に平行です。金具を締め、写真を保存し、次のブラケットへ進みます。
方法2:34°を狙う
階段を個別に測る前の新設や、業者の仕事を基準範囲の中央と照らして確かめるときに使います。ターゲット角度を34°に設定し、取り付けた手すりにスマホを当てます。表示が、手すりが中央からどれだけ離れているかを教えてくれます。左右どちらにも4°以内なら合格です。それを超えると、ブラケットが30~38°の範囲を外れているので、動かさなければなりません。
方法2は、古い階段で方法1がはまる落とし穴をつかまえます。1950年代の階段は42°で走っているかもしれません。恒久的な階段に基準法が認める以上に急です。この42°の階段に手すりを合わせると、平行のテストは通っても、角度のテストは丸ごと落ちます。だから目の前の階段だけでなく、基準の数字と照らしてください。
ADAのためにスロープの勾配を測る方法
ADAのスロープの上限は1:12で、4.76°または8.33%です。パーセントモードならそのまま読めます。スマホをスロープに置き、パーセントを読みます。8.33%を超えるものは急すぎます。進行方向を横切って測る横断勾配は、1:48、つまり2.08%を超えられません。
新しくスロープを打つときは、1:12ではなく1:14から1:16を狙ってください。そうすればコンクリートが沈んだり打設が少しずれたりしても、線を越えずに済む余裕ができます。ちょうど1:12で打ったスロープは、型枠を外すとほぼ必ずどこかで急に読みます。固まったスラブを削るのは遅くつらい作業なので、はじめから余裕を入れておいてください。
ついでに踊り場も確かめてください。ADAは各スロープの上下に踊り場を求めます。長さは60インチ以上、どの方向にも勾配は1:48までです。平らに見える踊り場でも、水を流すために勾配をつけていると、雨の日に2~4%を読むことがあります。ADAのスロープ検査では、まさにこれで踊り場が落ちることがよくあります。
どの勾配の単位を使うか
職種ごとに勾配の書き方が違います。ADAはスロープを比率の1:12で示します。OSHAは度数で話します。技術者はパーセントを使います。どれも同じ角度で、誰が仕様を書いたかで4通りに書かれているだけです。間違いはそこから生まれます。「8.33」と書かれた勾配は、パーセントとしてと度数としてでは、まったく別のものになります。
| 単位 | ADAスロープ上限(1:12) | IBC手すり下限(30°) | IBC手すり上限(38°) |
|---|---|---|---|
| 度数 | 4.76° | 30.00° | 38.00° |
| パーセント(%) | 8.33% | 57.74% | 78.13% |
| mm/m | 83.3 mm/m | 577 mm/m | 781 mm/m |
| in/ft | 1″/ft | 6.93″/ft | 9.37″/ft |
| 比率(1:N) | 1:12 | 1:1.73 | 1:1.28 |
spiritlevel.proは6つの勾配単位をすべて備え、単位チップを1回タップするだけで切り替えられます。スロープではパーセントか比率を使えば、ADAの仕様とそのまま照らせます。手すりでは度数を使えば、30~38°の範囲とそのまま照らせます。頭の中での換算は要りません。基準の参照が使う単位に合わせるだけです。
許可と検査のために角度を記録する方法
検査官は、手すりやスロープを数か所で測り、それぞれが範囲に収まるかを見て確かめます。写真と角度と各読みの日時をつけて、自分の測定を先に渡しておけば、検査官の現地での時間が減り、あとで仕事に疑問が出たときの記録にもなります。
Proのジャーナルは、読みごとに写真、GPSタグ、時刻を保存します。各スロープの上・中央・下で1つずつ、そして各ブラケットで1つ取ってください。そのうえで、すべてを順に並べたPDFレポートを書き出し、予約の前に建築部門へメールします。
GPSタグはADA監査で効いてきます。スロープの端の楽なところだけでなく、その全長にわたって測ったことをコンサルタントに示せます。商業や公共の仕事では、こうした記録が求められることがだんだん増えています。
いちばんよく出る角度の間違い
手すりとスロープの不合格は、毎回だいたい同じ数種類です。建てる前につかまえれば、やり直しの費用を防げます。作りの悪い階段手すりは、OSHAが現場で最もよく指摘するものの一つです。
手すりが急すぎる
新しい仕事でよくあります。ブラケットは階段と照らすと合っているように見えるのに、38°を超えて読みます。勾配を先に測らず、急な階段を目測で見当をつけると起こります。ブラケットを設ける前に踏面の勾配を測り、ターゲット角度で各ブラケットが合うか確かめてください。
スロープが中央で1:12を超える
スロープは両端で8.33%未満でも、中央がたわんだり盛り上がったりすると不合格になります。これが何よりスロープを再検査に戻します。端だけ調べると見落とします。だから6フィートを超えるスロープでは、3つ以上の読みを取ってください。
傾いた踊り場
踊り場は1:48、つまり2.08%以内に収める必要があります。多くは平らなスラブとして打たれるのに、水はけのために勾配をつけられ、1~3%になって線を越えます。踊り場はスロープ本体と分けて打ち、できればコンクリートが固まる前に読んでください。固まってしまうと、削るか重ね打ちするしか戻す道はありません。
手すりの高さが先端の上でばらつく
基準法は、どの踏面の先端の上でも34~38インチを求めます。ブラケットの角度を正しくしても、上の手すりがきっちり平行でないと、階段を上がるにつれて高さがずれていきます。最初、中央、最後の踏面で角度と高さの両方を確かめてください。上下では問題なくても、中央で32インチまで下がる手すりは、それでも不合格です。
手すりとスロープの角度についてよくある質問
階段の手すりは何度に設定すればよいですか?
階段と同じ角度です。基準法は手すりを勾配に平行にするよう求め、認められる階段はたいてい30°から38°の間、中央は34°です。まず自分の階段の勾配をスマホで測り、ターゲット角度をそれに設定してから、各ブラケットを偏差ゼロに合わせます。
ADAスロープの最大勾配はいくつですか?
1:12で、4.76°、8.33%、または83.3mm/mです。横断勾配は1:48、つまり2.08%を超えられません。打設が沈む余裕を残すため、1:14か1:16で作ってください。そして各スロープの上・中央・下をそれぞれ読んでください。中央は両端が問題なくても1:12を越えてたわみがちです。
スマホで階段の勾配を測るには?
スマホを踏面に平らに、上がる向きに合わせて置き、度数モードで勾配を読みます。蹴上げや先端の縁ではありません。踏面を3つか4つ測って平均を取ります。それをターゲット角度に設定します。スマホをブラケットに当てて偏差ゼロなら、そのブラケットは階段に合っていて、基準法が求めるとおりです。
手すりやスロープの検査に何が要りますか?
検査官は数か所の角度の読み、ブラケットの位置がわかる写真、そして日付を見たがります。Spirit Level Proのジャーナルは、読みごとに写真、GPS、時刻を保存します。全ポイントを網羅したPDFを書き出し、訪問の前に建築部門へ送ってください。数字を先に渡しておくと、一度で通りやすくなります。
手すりとスロープのチェックリスト
よくできた手すりとスロープは、どれも同じ短い確認を通ります。問題を作り込む前につかまえる順に並べておきます。
- 階段の勾配を測る: 度数モードで、踏面を3つか4つ、平均を取ります。ブラケットに触れる前に、30~38°の範囲に収まっているか確かめます。
- ターゲット角度を設定する: 測った勾配、または基準の中央を照らすなら34°に。各ブラケットが偏差ゼロを示すはずです。
- 先端上の手すりの高さを確かめる: 最初・中央・最後の踏面で、真上に測って34~38″。角度が合っていても高さが違えば不合格です。
- スロープの勾配をパーセントで読む: 上・中央・下をそれぞれ。すべて8.33%(1:12の線)未満に。
- スロープの横断勾配を読む: 面の上でスマホを90°回します。2.08%(1:48の線)未満に。
- 踊り場を読む: どの方向も1:48未満に。ここがいちばん見落とされます。
- すべて記録する: 各ブラケットとスロープの各区間で、写真、GPS、角度を。検査の前にPDFを書き出します。