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フローティングシェルフを完璧に水平に取り付ける方法: ステップ・バイ・ステップ

フローティングシェルフは壁から浮いて見え、ブラケットが表に出ません。だからこそ、少しでも傾くと隠しようがありません。この作業のポイントはただ一つ。多くの人が飛ばしてしまう手順、つまりドリルを出す前に「二つのブラケットの印が互いに水平になっているか」を確かめることです。鉛筆の線は何度でも引き直せます。しかし壁に開けた穴はやり直せません。二つ目の穴を間違った場所に開けてしまえば、パテ埋め、サンディング、タッチアップ塗装のやり直しが待っていて、それでも棚は斜めのままです。

この記事のポイント

  • 棚の高さを床から測ってはいけません。床は傾いています。ドアフレームの上端や窓枠など、動かない基準を使いましょう。
  • 600mmの棚が1度傾くと、片方の端が反対側より約10mm下がります。部屋の向こうからでもはっきり分かる差です。
  • 二つ目の穴を開ける前に、両方のブラケットの印が水平かどうかを確かめてください。ここを飛ばす人が一番多いのです。
  • プラスチックのプラグは軽い物しか支えられません。トグルボルトや間柱へのネジ止めなら本当の重さに耐えます。棚に載せる物に合わせてアンカーを選びましょう。
  • 飾り棚なら、±0.3度のフィニッシュ設定を目安に。この設定なら端から端までのズレは3mm以内に収まります。

フローティングシェルフはなぜ斜めになってしまうのか

斜めになったフローティングシェルフは、たいてい同じいくつかのミスが原因です。しかもその中で一番多いミスは、穴を開ける前ならタダで直せます。元をたどれば「床を基準にして測る」ことに行き着きます。床が完全に水平なことはまずありません。とくに古い木造の家ではそうで、1メートルあたり数ミリの傾きがあれば、それがそのまま棚に出ます。

片側だけで高さを決めてしまう

多くの人がはまる落とし穴がこれです。最初のブラケットの印をつけ、次に反対側で床から同じ高さを測って二つ目の印をつける。もし床が傾いていれば、この二つの印は水平になりません。ただ「傾いた床から同じ高さ」というだけです。二つの印は互いに水平でなければならず、床からの距離が同じであることではないのです。

床や天井から測る

床は傾き、天井はたわみます。とくに梁が荷重を受ける壁際でそうなります。どちらも当てにできる基準ではありません。壁に近づくにつれて10mm下がっている天井を基準にすれば、それ単体では水平に見えても、離れて見ると傾いている棚ができあがります。代わりに、動かないものを基準にしましょう。ドアフレームの上端、窓枠、あるいはすでに水平だと分かっている棚などです。

荷重がかかるとブラケットがたわむ

ブラケットの中には、重さで少したわむものがあります。空のときは水平でも、本を積むと0.5度ほど下がることがあります。バックプレートがあって二、三本のネジで固定できる頑丈なブラケットなら、ずっと安定して水平を保ちます。棚にそれなりの重さを載せるなら、空の状態だけでなく、荷物を載せた後にもう一度水平を確かめてください。

600mmの棚が1度傾くと、片方の端が反対側より約10.5mm下がります。計算は簡単で、tan(1度)×600mmで10.47mmになります。ちょうど鉛筆の太さくらいで、部屋の向こうからでも見えてしまう差です。棚を±0.3度以内に収めれば、同じ長さでのズレは3mm未満に下がり、ふつうに見る距離では目に留まらないほど小さくなります。 角度とズレ量の関係は単純な三角関数です。ズレ量 = tan(角度)×長さ。

用意する道具と材料

始める前に全部を並べておけば、五分おきにはしごを降りずに済みます。道具さえ手元にそろっていれば30分で終わる作業で、無駄な時間のほとんどは、途中でビットやアンカーを探し回ることから生まれます。

プロのコツ

棚の位置に印をつける前に、先に間柱の位置を探しておきましょう。間柱が印から数センチずれていると、ブラケット全体をずらす羽目になり、せっかく丁寧に出した水平がまるごと違う場所になってしまいます。

ステップ1: ちょうどよい高さを決めて最初のブラケットに印をつける

ちょうどよい高さとは、床から何センチという数字ではなく、その部屋でバランスよく見える高さのことです。目安としては、飾り棚なら目線の高さあたり、作業用の棚なら下にある机や天板から30cmほど上あたりに来ることが多いです。これはあくまで出発点として、あとは見た目で調整してください。

  1. 床ではなく、基準を選ぶ。

    少し離れて、目が自然に追ってしまう水平のラインを探します。ドアフレームの上端、窓枠、額縁レール、あるいは水平だと分かっている棚など。それが基準です。ほかは全部そこから測ります。

  2. その基準から棚の高さまでを測る。

    基準から、棚の上面を来させたい位置まで、メジャーを上または下に伸ばします。そこを鉛筆で軽く印します。これが最初のブラケットの印です。

  3. ブラケットのオフセットを見込む。

    ブラケットによっては、ネジ穴が棚のラインより上に来るものもあれば、面一のものもあります。固定する点が棚の上面より20mm下なら、ドリルの印も鉛筆の印より20mm下がります。取りかかる前にブラケットを確かめておきましょう。

  4. 最初のブラケットのネジ穴に印をつける。

    鉛筆の印の位置に壁へブラケットを当て、ネジ穴をなぞります。まだ穴は開けません。今は位置に印をつけているだけです。

ステップ2: 水平器を使って二つ目のブラケットの位置に印をつける

この作業に全体の成否がかかっています。ここを正しくやれば棚は水平になります。しくじれば、30分かけてパテ埋めと塗り直しをする羽目になります。スマホアプリで二つの印の間を確かめ、二つの印が互いに水平になったことを知らせる連続音に耳を澄ませましょう。

  1. まっすぐな定規を両方のブラケット位置に渡す。

    長い水平器、まっすぐな端材、1メートル定規、あるいは棚自体(たわまなければ)を使います。片方の端を最初の印に置き、二つ目のブラケットが来る位置まで届かせます。この定規が、水平を出したい区間を橋渡しします。

  2. spiritlevel.proを開いて音を出す。

    スマホでspiritlevel.proを開き、サーフェスモード(丸い気泡)を選びます。サウンドのアイコンをタップします。水平に近づくほど速くビープが鳴り、許容範囲に入ると連続音に変わります。

  3. スマホを定規に載せ、反対側を上下させる。

    スマホを定規の上に平らに置きます。音がやってくれるので、両手は定規に添えたままにできます。連続音に変わるまで、反対側の端を上げたり下げたりします。そこが二つ目のブラケットの高さです。読み取りを信じる前に、数秒そのまま止めて確かめましょう。

  4. 二つ目のブラケットのネジ穴に印をつける。

    その高さで二つ目のブラケットを当て、ネジ穴をなぞります。少し下がって、両方の印が揃って見えるか確かめます。タイルや羽目板など、はっきりした線のある壁では、このひと目のチェックで、穴を開ける前に明らかなズレに気づけることがよくあります。

両手は棚に。手伝いはいりません。

spiritlevel.proの音を出して、ブラケットの高さを決めながら連続音が鳴るのを聞くだけ。画面を見る必要はありません。

spiritlevel.proを開く

無料で使えます。ダウンロード不要。オフラインでも動きます。

ステップ3: 間柱を探すか、正しいアンカーを選ぶ

何に固定するか。これがこの作業でいちばん大事なところです。間柱はふつう中心から中心まで40cm(16インチ)ほどの間隔で並んでいます。荷重を受けない間仕切り壁なら60cm(24インチ)のこともあります。ブラケットが間柱に当たるか、それとも石膏ボードだけの部分に当たるかで、棚に載せられる重さが決まります。

間柱を見つける

間柱センサーを壁に沿って動かし、間柱の両端に印をつけて中心を割り出します。指の関節で壁を叩いてみるのも手です。鈍い音がすれば下地があり、軽く響けば空洞です。確実にしたいなら、本番の前に細い釘を刺して確かめましょう。間柱は床から天井まで通っているので、棚の高さより30cm下で見つかった間柱は、棚の高さでもそこにあります。

間柱が合わないときの石膏ボード用アンカーの選び方

ブラケットがいつも間柱に当たるとは限りません。当たらないときは、石膏ボードに使えるいちばん強い留め方がトグルボルトです。厚さ12mm(1/2インチ)の石膏ボードに1/4インチのトグルなら、せん断でおよそ23kg(50ポンド)持ちます。安いプラスチックの拡張プラグは、せいぜい7〜9kg(15〜20ポンド)止まりです。ドリルで開いた穴に合わせるのではなく、載せる荷重に合わせてアンカーを選びましょう。

フレンチクリートが活きる場面

フレンチクリートは、木の板を真ん中で45度に斜め切りしたものです。片方を間柱をまたぐように壁に固定し、もう片方を棚の裏に取り付けると、棚を上から差し込んで引っかけるだけで固定できます。いくつもの間柱を一度につかむので、どんな単体のアンカーよりずっと重い荷重に耐えます。重い棚、ガレージの収納、二つのブラケットではたわんでしまうような物には、これを選びましょう。

厚さ12mm(1/2インチ)の石膏ボードに打ったトグルボルトは、1本あたりせん断でおよそ23kg(50ポンド)。同じ壁でもプラスチックの拡張プラグなら7〜9kg(15〜20ポンド)ほどです。間柱に直接ネジ止めすれば、ネジの長さや下地しだいで23〜90kg(50〜200ポンド)の範囲に入ります。40cm(16インチ)間隔の間柱を何本もまたぐフレンチクリートなら、45〜135kg(100〜300ポンド)を全体に分散して支えられます。何年も持たせたい物なら、必ずアンカーのパッケージに書かれた値を読み、その定格よりかなり低いところで使ってください。 数値はよく使われるアンカーの一般的なせん断耐荷重の目安です。実際の値はお手元のパッケージで確認してください。

ステップ4: 穴を開け、アンカーを打ち、ブラケットを取り付ける

あとで棚がぐらつかないためのコツは二つ。まっすぐ穴を開けることと、アンカーを奥までしっかり収めることです。ネジが少しでも斜めに入ると、固定部に1mmほどの遊びが生まれ、長い棚ではその小さなゆるみが手に感じるぐらつきになって出てきます。

  1. ネジの印ごとに下穴を開ける。

    ビットの太さはネジではなくアンカーに合わせます。ドリルは壁に対してまっすぐに保ちます。石膏ボードなら、ビットが裏面を突き抜けた感触が来た瞬間に止めます。レンガ下地なら、モルタルの奥まで少なくとも40mm入れます。

  2. アンカーを奥までしっかり収める。

    プラスチックのプラグは壁面と面一に収めます。トグルは石膏ボードの裏側まで抜けて羽が開いてから締めます。アンカーが飛び出したままだと、ブラケットの後ろに隙間ができ、そこからぐらつきが始まります。

  3. 上のネジを手で軽く仮止めする。

    各ブラケットの上のネジを、締め切らずに掛けるだけにします。ブラケットが遊んでいるうちに残りの位置を合わせるほうが、半分締まったブラケットと格闘するよりずっと楽です。

  4. ブラケットが壁に密着しているか確かめてから締め上げる。

    力任せではなく、しっかり程度で。石膏ボード用アンカーを締めすぎると周りの石膏がなめてしまい、効きがなくなります。ブラケットの裏は隙間なく壁に平らに当たっているはずです。

  5. 二つ目のブラケットも同じように。

    同じ手順を繰り返します。これで両方のブラケットが、水平を出した印の上に固定されました。

ステップ5: 棚を載せて、最後に水平をチェックする

ブラケットが水平であることと、棚が水平であることは、いつも同じとは限りません。厚みが少し不均一な棚や、二つのブラケットへの当たり方が違う棚は、ブラケットが完璧でもわずかにズレて出ることがあります。人が実際に見るのは棚の上面なので、最後にそこを確かめます。

  1. まだ固定せず、棚をブラケットに載せる。

    両方のブラケットに棚をそっと載せます。隠しロッドや、取付バーに差し込むスリーブ式なら、ここで差し込みます。

  2. 棚の真ん中あたりにスマホを平らに置く。

    spiritlevel.proをサーフェスモードで開きます。飾り棚ならフィニッシュ設定(±0.3度)、きっちり出したいならタイル設定(±0.2度)を使います。読みが落ち着くまで2秒待ちます。

  3. スマホを持ち上げる前に、ホールドで数値を固定する。

    気泡を一回タップすると、ピッチとロールの値が固定されます。琥珀色の「HOLD」バッジが、ロックされたことを知らせます。これで棚からスマホをずらしても数値が読めます。

  4. 0.3度以上ずれていたら、低いほうのブラケットの裏にシムを入れる。

    折りたたんだ名刺をバックプレートの裏に一枚かませると、ふつうのブラケットがほんの何分の一度か傾き、たいていはそれで足ります。許容範囲に収まるまで、枚数を増やしたり減らしたりします。貼り付けるフェルトパッドを使えば、もっときれいで長持ちするシムになります。

  5. 棚を固定し、荷物を載せてもう一度チェックする。

    メーカーの指示どおりに、棚をブラケットにクリップ留めするかネジ止めします。そのうえで、ふだん載せる程度の重さを載せて、もう一度確かめます。よい取り付けなら、荷重がかかった状態でも±0.3度以内に収まっています。

棚の耐荷重: 留め方ごとにどれだけ持つか

棚がどれだけ持つかは、棚の大きさではなく、何に固定したかで決まります。安いプラスチックプラグに載った棚は、文庫本を数冊がやっとかもしれません。同じ棚でも間柱にネジ止めすれば、ハードカバーの山とスタンドライトくらいは平気です。アンカーの定格を超えて使うと、静かに壊れてはくれません。石膏ボードごとごっそり引き抜けて落ちます。

留め方 目安の耐荷重(せん断) 向いている用途 メモ
プラスチック拡張アンカー 7〜9kg/本 軽い棚、飾り物 厚さ12mmを超える石膏ボードには不向き。載せっぱなしだと抜けてくる
自穿孔式石膏ボードアンカー(E-Z Ancor型) 11〜23kg/本 小〜中の飾り棚 石膏ボードで安定して効く。メーカーの締め付け上限を守ること
トグルボルト(中空壁用) 18〜34kg/本 石膏ボードに付ける中程度の重さの棚 石膏ボードでいちばん強い。一度打つと外せない
間柱への直ネジ 合計23〜90kg 重い棚、キッチンの収納 最低でも3インチの木ネジを使う。ブラケット1個につき間柱へ2本
フレンチクリート(複数間柱) 合計45〜135kg ガレージの棚、重い荷重 複数の間柱に荷重を分散。いちばん確実

落ちてくる棚のほとんどは、ある日いきなり壊れるわけではありません。じわじわ来ます。壁がぶつかられ、月々荷重がかかり続けるうちに、アンカーが少しずつ緩んでいって、ある日ついに離れます。だから14kg(30ポンド)以上を載せる棚なら、あと五分かけてトグルボルトを使うか、間柱にネジ止めしましょう。プラスチックプラグの袋に「石膏ボードOK」と書いてあっても、本当に重い物を載せるなら鵜呑みにしないことです。

浮き棚にスマホの水平器アプリを使う理由

スマホには、気泡管にはできないことが二つあります。画面をにらむ代わりに音で教えてくれること、そして実際の数値を表示してくれることです。気泡は「水平」か「もう少し」かを示すだけで、あとは目を細めて見るしかありません。アプリは「0.4度」と言ってくれるので、いま何度ずれているかが正確に分かります。

これがこの作業の二か所で効いてきます。両手が塞がった状態で定規を二つの印に渡しているとき、気泡まで見ることはできません。連続音なら、目を向けなくても水平になった瞬間が分かります。そして棚を付けたあとは、気泡の浮き具合から当てずっぽうにするのではなく、数値がどれだけシムを入れればいいかを教えてくれます。

一人で取り付けるなら、ホールド機能は覚えておく価値があります。スマホを棚に平らに載せた状態で数値を固定し、それからずらして目の高さで読むのです。棚に載せたまま無理な姿勢で覗き込む必要がなく、正直な数値が読めます。人が読み間違えるのは、たいていその覗き込む姿勢のときです。

よくある質問

水平器を使ったのに、浮き棚が斜めになるのはなぜ?

たいていは、高さを床から測ったからです。床は水平ではありません。1メートルで5mmの落ち込みがあれば、それがそのまま棚に出ます。代わりにドアフレームの上端など動かないものから測り、二つ目の穴を開ける前に両方のブラケットの印が水平かを確かめてください。

浮き棚はどれくらいの重さに耐えられる?

アンカーしだいです。プラスチックの石膏ボード用プラグは軽い物だけ。トグルボルトならもう少し持ちます。間柱にネジ止めすれば23〜90kgの範囲に入り、複数の間柱をまたぐフレンチクリートならさらに上です。アンカーのパッケージの数値を読み、何年も持たせたい物なら実際の荷重をその値よりかなり下に抑えてください。

本物の水平器なしで浮き棚を水平にするには?

スマホでspiritlevel.proを開きます。両方のブラケットの印にまたがる定規の上に載せ、音をオンにします。水平に近づくほど速くビープが鳴り、二つの印が水平になると連続音になります。耳で分かるので、聞きながら二つ目の印を決められます。

浮き棚にはどの許容値を使えばいい?

本や飾り物を載せる飾り棚なら、フィニッシュ設定の±0.3度を使います。この設定なら600mmの棚のズレは3mm以内に収まり、目には分かりません。完璧な水平がそこまで重要でない重めの実用棚なら、一般設定の±0.5度で十分です。

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